冷暖自知(れいだんじち)

禅の中にある言葉です。

この言葉は、水が冷たいのか暖かいのかは、自らが触ってみて、飲んでみて初めて分かるものであり、他の人から教えられるものではないという意味です。

私たちは、他人からの情報を鵜呑みにして物事を判断してしまいます。

「あの人は礼儀がなっていないよ。あそこの店は対応がよくないらしい。そんなに簡単に上手くいくものではないよ。」

こんなことを言われたら、「そうなんだ、あの人とは関わらないでおこう、あそこの店にはいかないでおこう、難しいならやめておこう。」すぐに、その言葉に影響されてしまい物事の判断を鈍らせてしまいます。

人にはそれぞれ感性というものがあります。それは人それぞれ違っていて皆が同じではありません。

あなたからしてみれば、その人と接してみたら、礼儀正しい人かもしれませんし、お店の対応はいいかもしれません。その人からしてみれば難しいことだったかもしれませんが、あなたの知識や経験はその人と全く同じということはありえないのです。あなたがしてみればなんてことないかもしれないのです。

まずは自分も経験してみましょう。それから判断するのです。

人の言葉に左右され、チャンスを無駄にしている人も少なくないはずです。

あなたが挑戦しようとしていることに、否定的な意見を言ってくる人がいるかもしれません。

しかし、その言葉を鵜呑みにしてしまってはいけません。

人は自分の知らないことに怯えます。自分が経験してこなかったこと、自分の常識の範囲外のことは否定してしまいます。

今まで正しいと思っていたこと、教えられてきたことが崩されてしまうからです。

あなたが挑戦しようとする事は誰もが知っていること、経験していることではないはずです。

それを少し経験しただけの人、ましてや知識だけあって経験したことのない人から何を言われようと気にする必要はありませんし、教えられるものではありません。

まわりの言葉を信じるな、自分だけが正しいと思えというわけではありません。

周りの意見や教えを参考にすることは大切ですし、経験者の意見は非常にあなたの役に立つでしょう。

しかし、あなたが実際に経験してみなければ、そのものの本質はつかめないのです。

現代はネット社会です。ネット上で様々な情報が飛び交い、どれが正しいのか混乱してしまうことでしょう。

様々な情報に惑わされないよう、自らが経験してみて物事一つ一つ判断していきましょう。

そこさえ意識することができれば、周りに流されることなく、あなたらしい人生を送ることができるでしょう。