禅の言葉は、短い語句の中に深い意味を持っている言葉です。

そんな禅語ですが、私たちが日常的に使っている言葉の中にも禅語があります。

意外と知られていない禅語とその意味をご紹介していきます。

挨拶

おはようございます。こんにちは。こんばんは。普段何気なく使っている言葉である「挨拶」も禅の言葉です。

「挨」は押す、「拶」は迫るという意味を持ち、本来は押して迫るという意味を持ち、元々禅僧が禅問答をして互いの力量を測ることを挨拶というこからきています。

普段何気なく交わしている挨拶ですが、こちらから声をかけて終わりではなく、かえってきた相手の声の調子や表情などから、今日は良いことがあったのか?体調が悪いのか?と相手の様子を感じ取ってみるのが、本来の挨拶です。

おはよう。こんにちは。こんばんは。何気ない挨拶も、心を込めておこなえば、相手にも自然と伝わり、いい人間関係を築くことができるでしょう。

元気

元気いっぱいな子、元気がいいね、元気という言葉も禅語です。

禅においての考えとしては、人や動物、花や木など自然のもの、この世にある全ての物には気が宿っており、気がいきいきとしている状態を「元気」といいます。

そして、この元気は周りに伝わっていくものとされており、元気のいい人の周りには笑顔があふれ、周りの人をも元気にできます。

私たち自身の身体と心が元気な時、前向きな力が溢れ、どんなことにも挑戦しようとする行動力が働き、そんな姿は、周りに波動として伝わり、他の物までもを元気にすることができる。

これが禅の考えとして生まれた元気という言葉の意味です。

これからは、元気がない人がいれば、あなたの気を伝えてあげてください。

また、自分が元気のない時は、一人で閉じこもらずに、周りの人と接してみましょう。人と会いたくないであれば、花や木、海や空でもいいです。元気なものと触れ合うことであなたの気も生き生きとしてくるでしょう。

主人公

映画やドラマなどで主役と呼ばれる、物語の中心人物のことを主人公と言いますが、これも元々は禅語です。

禅の言葉では、自分の中にいるもう一人の自分のことを主人公と言います。

主人公とは、強くて、純粋なものであり、そしてこの主人公こそが本来の自分であるとされています。

会社員、父、母、彼氏、彼女。生きていれば必ず何らかの役割を担うことになります。

そして、当たり前のようにこの役割を生きてしまいます。

本来のあなたは自分の中にいる主人公です。主人公が眠ってしまわないように、役割を生きるのではなく、主体的に自分の人生を生きていきましょう。

人生の主人公はあなた自身です。せっかくの人生です。主人公を輝かせてあげましょう。

夢を見る、将来の夢、という言葉で知られている「夢」。

禅の思想では、私たちが生きるこの世界も眠ってみる夢のように儚いものであり、世の中の全て物は実態のない仮の姿で、何一つとして同じ状態で続くものはなく、常に移り変わっていくものであるという諸行無常の思想があります。

今見ている花や景色も、一瞬のうちに姿が変わってしまうように、この世で起こる全てのことは、変わりゆく過程の一瞬でしかなく、夢幻のようで、泡のようで、影のようである。

その仮の姿でしかない一瞬を、私たちは永遠であるかのように思い込んでは執着し、悩み、迷い、悲しみ、不安にかられています。

こういった状態から抜け出すためにも、禅の教えでは、この世の全てを夢と知れ。と言われています。

常に変っていき、完成することのない仮の世界で生活をしていることを私たちは知らなければなりません。

だからこそ、そんな儚い一瞬一瞬を大切に生きていく必要があるのです。

変わりゆくものに心惑わされることなく変化を自然なものとして受け入れていき、夢のように儚い人生を、元気に、主人公という自分を輝かせて生きていきましょう。