「行動を制御するのは善いことだ。言葉を制御するのは善いことだ。心を制御するのは善いことだ。すべてにおいて、制御は善いことである。」

お釈迦様の言葉の中にこういった言葉があります。

お釈迦様の教えは、自力救済です。他に頼ることなく、自分自身を拠り所とすることを教えとしています。

感情をコントロールして、行動や言葉を制御する。自己鍛錬の後、すべてにおいて制御することができれば、あらゆる苦しみから逃れられることができる。これがお釈迦様の教えです。

確かに、全ての問題や争いは感情から生まれます。

悲しみや怒り、憎しみ、妬みなどこういった感情が表にでてしまうことで、問題になってしまうことがほとんどです。

なにか嫌なことがあっても怒らない。悲しくても、表に出さず心を制御する。

そうやって、感情や言動を制御できれば、確かに苦しみはなくなるでしょう。

悲しみ続けてしまう人は、悲しみ続けているから、ずっと悲しいのであって、悲しんでいる心を最初の段階で制御することができれば、苦しみが長く続くことはないでしょう。

怒りや憎しみ、妬みといった感情も同じです。

その感情が続く原因は、その感情を自分自身が持ち続けているから、その感情が増幅してしまいます。

これでは感情に心が支配されてしまい、視野が狭くなってしまう為、それ以外何も見えないといったことになりかねません。

感情をコントロールするということは、そう簡単なものではありませんが、心がけることで、抑えられるようになってくるものです。

感情を抑えることができるようになってくれば、悲しみ続ける時間も、怒り続ける時間も次第に短くなっていき、苦しみを感じる時間も短くなってくるでしょう。

怒り続けていたことを、怒りがおさまった頃に思い返してみると、案外大したことではなく、なんでこんなことで怒っていたのかというような出来事は過去をさかのぼってみれば、誰にでもあるのではないでしょうか?

その出来事が起きたときの自分が、感情に支配されていたということが良くわかります。

今思えば、感情に支配されることで、多くのものを失ってしまっており、無駄なことばかりだったと思いませんか?

時間も無駄になっているし、その時に取り組んでいたことも、怒りの感情が邪魔をして集中できていないだろうし、何より精神的負担が大きいです。

冷静に考えてみれば、非常に多くのものを失っているということがわかってきます。

しかし、感情を支配することができていれば、失うものは何もなく、苦しみを感じることもなかったでしょう。

お釈迦様の言う通り、感情を制御するということは、人生を豊かにしていくためにはとても大切ことです。

現代では、多くの会社やビジネスマンの間でもマインドフルネスという形で、自己鍛錬に力を入れているところが増えています。

何よりも心を強く持ち、精神面を育てていくことが、何においても力を発揮できるということに繋がってくるのかもしれません。