別無工夫(べつにくふうなし)

言葉の通りの意味ですが、別に工夫しなくても良いという意味です。

いつもの練習の時には、当たり前にできていたようなことも、本番になってしまうと思ってもいないようなミスをしてしまったりすることは、スポーツの世界などでは、よくある話です。

これは、練習の時には何も考えずいつも通りのことをしているため、ミスをすることもなく、行うことができるのですが、本番になるとつい上手くやろうとしてしまう為、体が緊張し、力み過ぎてしまうことが原因です。

「失敗してはいけない」「上手くやらなければ」といった感情が邪魔になり、いつも通りの行動ができなくなってしまうのです。

何に左右されることなくいつも通りの自分でいれば、いつも同じような行動をとれるよになっていきます。

適度な緊張感を持つことで身が引き締まり、いい行動ができると言われたりもしますが、それは普段の日常が怠けているだけです。

逆に言えば、緊張感がなければ身を引き締めることができないのであれば、その人の中で、本当に良いといえる行動はごくわずかでしょう。緊張感漂う空間というものはそうそう人生の中で経験することではないからです。

緊張とは急に起こるわけではなく、その背景には何らかの心理的原因があり、それが原因で起こるものです。

ここで失敗したらといったプレッシャー、怒られてしまうという恐怖、上手くできるだろうかといった不安など、何らかの原因があり緊張は引き起こされてしまいます。

原因があるのならばその原因をなくせばいい、失敗しないようにとか上手くやってやろうと工夫する必要はないのです。

本来であれば、いつもならできるということは、自分自身が一番わかっているはずなのですが、余計なことを考えてしまうせいで、そのことが分からなくなってしまいます。

「別無工夫」別に工夫しなくて良いのです。自分ができることを、いつも通り行っていく。それだけでいいのです。

それができれば、自然と緊張はなくなり、常にいつも通りの自分がだせるようになっていき、焦ることなく、冷静に、穏やかな毎日を過ごしていくことができるでしょう。